¥2,200
コロンとした楕円のフォルムと素朴な佇まいがかわいい小鳥用のエサの容器です。
こういった陶磁器製の小鳥のエサ入れ・水入れは、主に明治後期から大正、昭和初期(1900年〜1930年代頃)にかけて広く作られ、家庭で使われていました。
サイズ:10.5×.5.7、高さ3.7cm 底11.6×7cm 磁器製
当時、日本では文鳥や十姉妹、カナリアなどの小鳥を飼うことが大流行しました。そのため、こうしたものが日本各地の窯場(瀬戸や美濃など)で大量に作られるようになりました。
こちらの容器には銘やバックスタンプはありませんが、大正〜昭和初期頃(1910〜1930年代)のものと推測できます。
描かれている松竹梅を簡略化したとてもレトロで愛らしい図案です。大正から昭和初期にかけて、こういった生活雑器や実用的な小道具に、グラフィカルにデフォルメされたおめでたい柄をゴム印で押すスタイルが量産されました。
2個セットで同じものですが、柄の位置が微妙にずれています。こちらは印判、その中でもゴム印判で絵付けされたものです。手作業で一つひとつスタンプを押していた印判ならではの最大の特徴です。
これは、明治後期から大正・昭和初期にかけて流行した技法です。弾力のあるゴムに呉須(青い染料)をつけて、立体的な器の側面にポンポンと直接押していくため、押す強さによって線の太さが変わったり、絵柄の位置がズレたり、かすれたりします。大雑把ではありますが独特の味わいがあります。
全体的に少しとろみのあるやや青みがかった白で、小さな黒点(鉄分)やピンホールが見られます。これは当時の量産品特有の精製しきれていない土や雑な焼き締めの証拠であり、古いものであることを示しています。
底は高台がなく、平らなベタ底になっています。鳥かごの隅や専用の台に安定して置けるよう、このような底の形状に仕上げられています。また、底の土の見せ方や全体の少し歪んだ楕円形も、大正・昭和初期の量産磁器(瀬戸物・美濃焼など)によく見られる特徴です。
カチッとして洗練された現代の製品にはない、手仕事のゆらぎや時代の空気がギュッと詰まった、非常に味わい深い容器です。
インテリアとして、多肉植物やサボテンなどの鉢代わりに、アクセサリー用のトレイとしてドレッサーやベッドサイドに、玄関にキートレイとして置いても素敵です。デスク周りにおいて小物をいれても大正レトロな雰囲気がデスクワークの癒やしになりそうです。
欠け、ヒビ、目立つキズはありませんが古いものですので時代なりの若干の汚れ等あります。ご承知ください。
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神戸芳香園 岩谷節美 兵庫県公安委員会 第631122600014号