¥3,300
大輪の花びらが幾重にも重なった華やかな牡丹が、獅子を包み込むように大胆に配置され描かれています。
全体的に力強い印象ですが、くるくるとした渦巻き模様の毛並みが特徴的な力強い獅子ですが、どことなくかわいくユーモラスな雰囲気を感じます。
百獣の王である獅子、百花の王である牡丹のペアを「唐獅子牡丹(からじしぼたん)」と呼び、最強の組み合わせ(取り合わせ)の代名詞とされています。
幕末から明治初期のものと推測されます。
商品詳細 「伊万里焼 染付 唐獅子牡丹文 七寸輪花皿」
サイズ:直径約21sm 高さ約3cm 七寸皿
呉須(藍色の顔料)の発色: 鮮やかで濃淡がはっきりしており、ベタ塗り(濃:だみ)の技法がダイナミックです。
成形: 縁が波打っている輪花皿(りんかざら)この形状は江戸後期~明治初期の流行を反映しています。
余白の取り方: 画面の右側に大きく図柄を寄せ、左側に余白を作る構成は、この時期の洗練された構図に見られます。
絵柄:唐獅子牡丹
古来より「百獣の王(獅子)」と「百花の王(牡丹)」を組み合わせた、非常に縁起の良い吉祥文様です。
唐獅子(中央下)はくるくるとした巻き毛のたてがみを持つ想像上の生き物です。魔除けの意味があります。
牡丹(上下)は 富貴(豊かさ)の象徴です。
獅子は強靭ですが、唯一の弱点が体に寄生する「虫」だと言われています。その虫を退治するのが牡丹の花から滴る夜露であるという言い伝えから、獅子は安らぎを求めて牡丹のそばに身を置くとされており、「最高の組み合わせ」の代名詞となっています。
器全体に絵を描かず、あえて左側を空けることで、描かれた獅子が今にも動き出しそうな奥行きを感じさせる意匠です。筆致には勢いがあり、当時の職人の迷いのない手の動きが伝わってくるような力強さがあります。
1. 年代の推定:江戸後期~明治初期
高台の作りや絵付けに、この時代の特徴がよく表れています。
無銘です。江戸時代の日常使いの器にはよくあることです。日常使いされた生活骨董であるかと思います。
裏面を見ると、少し青みがかった白磁に、小さな黒い点(鉄分)や、釉薬のむらが見られます。これは現代の大量生産品にはない、当時の薪窯(まきがま)で焼かれた器ならではの味わいです。
また欠け、目立つ汚れはなく良い状態ですが100年以上保管されてきたものであり、それなりに経年変化をしていることはご理解ください。
電子レンジや食洗機は避け、優しく手洗いをお願いします。
当時の呉須は熱や衝撃に弱いため、丁寧に扱うことでさらに長くその美しさを保つことができます。
神戸芳香園 岩谷節美 兵庫県公安委員会 第631122600014号